迷い、歩き、また迷う。「まよい」の自己紹介

生活

はじめまして。「まよい」です。

この『試行錯誤の記録』というサイトを立ち上げてから、もう数年が経ちました。 最初は真っ白だったこの場所も、今では僕が右往左往した足跡で少しずつ埋まってきています。

世の中には、スマートに成功への最短距離を駆け抜ける人がいます。緻密な計画を立て、リスクを最小限に抑え、涼しい顔でゴールテープを切る。そんな人たちを見るたびに、「自分とは住む世界が違うな」と、かつての僕はため息をついていました。

なぜなら、僕の人生はいつだって「行き当たりばったり」で、地図を持たずに森に飛び込むようなものだったからです。

今日は、なぜ僕がこんな不器用な歩き方を肯定するようになったのか。そのルーツである中学校時代の、少し情けなくて、でも愛おしいエピソードとともにお話しさせてください。


1. 石橋を叩く前に、川へ飛び込んでいた。

僕の「行き当たりばったり」は、今に始まったことではありません。 その性質が決定づけられたのは、おそらく中学生の頃。部活動の選択からして、すでに迷走は始まっていました。

当時、仲の良かった友人が「テニス部に入る」と言い出したので、僕は深い考えもなしに「じゃあ僕も」と入部届を出しました。ラケットの握り方も知らないし、そもそも運動が得意なわけでもない。ただ「楽しそう」というノリだけで決めたんです。

案の定、練習は過酷でした。夏休みの炎天下、延々と続く基礎練習。計画性のない僕は、部活に必要な水筒の準備すら行き当たりばったりで、練習の途中で喉が渇いて力尽きることもしばしば。

でも、そんな中で一つだけ学んだことがあります。それは、「とりあえず飛び込んでしまえば、泳ぎ方は後から考えるしかない」ということです。

2. 伝説の「文化祭・段ボール事件」

中学校生活で一番の「試行錯誤」といえば、2年生の文化祭での出来事です。

僕のクラスでは「巨大な段ボール迷路を作る」という企画が持ち上がりました。リーダーシップのあるクラスメイトたちが設計図を描き、準備を進めていく中で、僕は例によって「面白そう!」という勢いだけで、装飾とギミック担当に名乗りを上げました。

設計図なんて見ていません。その場のノリで、段ボールを切り刻み、ガムテープで繋いでいく。 「ここに落とし穴があったら面白いんじゃないか?」「ここを回転扉にしよう!」 思いつきでどんどん機能を追加していきました。

結果、どうなったか。

文化祭当日、僕が作ったエリアは、あまりの「行き当たりばったり」な構造のせいで、強度が足りずに自重で崩壊しました。さらに、張り切りすぎて複雑にしすぎたせいで、入った生徒たちが次々と中で迷子になり、文字通り「出られなくなる」という大惨事に。

先生には怒られ、クラスメイトには苦笑いされ……。 普通の感覚なら「大失敗」で、二度と思い出したくない黒歴史かもしれません。

でも、崩れた段ボールの隙間から這い出してきた友達が、笑いながら言ったんです。 「めちゃくちゃ怖かったけど、あんな予測不能な迷路、見たことないわ」と。

そのとき、僕の中で何かが弾けました。 「完璧な設計図通りに作ったものより、迷いながら、その場のノリでぐちゃぐちゃに作ったものの方が、誰かの心を動かすことがあるんじゃないか?」

これが、僕が「まよい」として生きる原点になった瞬間でした。

3. 「まよい」という名前の裏側

大人になっても、僕のスタイルは変わりませんでした。 仕事でも、趣味でも、まずはやってみる。やってみてから「あ、これ違うかも」と気づき、また別の方向へ舵を切る。

このサイトの名前を決めるとき、最初はもっと格好いい、インテリジェンスを感じさせる名前にしようかとも思いました。でも、自分の過去を振り返ったとき、出てくるのは失敗した段ボール迷路や、計画倒れになった数々のプロジェクトばかり。

「自分は、常に迷っている人間なんだ」

そう認めることができたとき、不思議と心が軽くなりました。 迷うということは、立ち止まっているということではありません。 「あっちかな? こっちかな?」と、試行錯誤しながら足首まで泥に浸かって進んでいる証拠なんです。

だから、ハンドルネームは「まよい」。 それは、僕にとっての誠実さの証でもあります。

4. なぜ、今さら「記録」を残すのか

このサイトを数年続けてきて、よく聞かれることがあります。 「失敗した記録なんて、恥ずかしくないの?」 「成功した結果だけを載せたほうが、役に立つんじゃない?」

確かにそうかもしれません。世の中の情報の多くは「結論」と「正解」でできています。 でも、僕が本当に救われたのは、誰かの「綺麗な成功談」ではなく、「自分と同じように泥沼でもがいている記録」でした。

「あ、この人もここでつまづいたんだ」 「こんな適当なやり方でも、なんとかなるもんなんだな」

そう思えるだけで、明日の一歩が少しだけ軽くなる。 このサイトは、かつての中学校の教室で、崩れた段ボール迷路を前に呆然としていた僕自身への手紙でもあります。

5. これからの「試行錯誤」について

数年経った今でも、僕は相変わらず行き当たりばったりです。 このサイトの更新も、定期的にしようと思っては挫折し、思い出したように深夜に書き殴る、そんなことの繰り返し。

でも、それでいいと思っています。 この場所は、僕の「迷走のギャラリー」です。

  • 新しく始めた趣味が3日で終わった記録。
  • 便利だと思って買った道具が、実は全然使いにくかった話。
  • 正解がわからなくて、一晩中悩み抜いた末に出した、斜め上の結論。

それらすべてを、僕は「価値のある試行錯誤」だと信じています。

完璧な人間なんて、どこにもいません。 みんな、人に見せないだけで、心の裏側では段ボールをガムテープで必死に繋ぎ合わせるような、脆くて滑稽な毎日を過ごしているはずです。

もしあなたが、人生という名の巨大な迷路で出口が見えなくなっているのなら。 どうか、このサイトにある僕の「迷走」を見て、笑ってください。 「ああ、この『まよい』ってやつよりは、自分のほうがマシだな」と思ってくれたら、僕の試行錯誤は報われます。

これからも、僕は迷い続けます。 行き当たりばったりで、予定調和を壊しながら、新しい「失敗」を探しに行こうと思います。

だって、迷っている間が、一番生きている感じがするから。


改めまして。 管理人の「まよい」です。

この記録が、あなたの日常のささやかなスパイス、あるいは「まあ、なんとかなるか」と思えるきっかけになりますように。

これからも、どうぞよろしくお付き合いください。

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