「行き当たりばったり」な僕が言うのもなんですが、病気に関しては「行き当たる前」に準備しておくのが、一番の近道です。あの日、40度の熱でタクシーに揺られた僕が「これさえあれば、あんな惨めな思いはしなかった」と痛感したアイテムたちを、3つのカテゴリーに分けて紹介します。
カテゴリー1:医療の「道しるべ」セット(情報編)
知識ゼロの僕が一番困ったのは「どこに行けばいいか」でした。高熱の頭でスマホの画面を見るのは苦行です。元気なうちに、以下の3点を物理的なメモとして冷蔵庫に貼っておきましょう。
1. 「かかりつけの町医者」の連絡先と地図
大学病院へ行く前に、まずは近所の「内科」か「クリニック」を特定しておきましょう。
- 選ぶ基準: 徒歩で行ける、またはタクシーで数分。
- 記録内容: 電話番号、受付時間(特に木曜や土曜の午後が休みの場合が多いので要注意)、そして「発熱外来」の有無。 これがあるだけで、あの8時間の待ち時間を1時間に短縮できます。
2. 「#7119」と「夜間救急」のメモ
「これ、本当に今すぐ病院に行くべき?」と迷った時に電話できる救急相談センター(#7119)の番号。そして、夜中に動けなくなったとき用の夜間救急病院の住所。 パニック状態の自分に、次の一歩を指示してくれる「司令塔」を確保しておくのです。
3. お薬手帳と保険証の定位置
「保険証どこだっけ?」と棚をひっくり返すのは、平時でもストレスです。40度の時は絶望です。必ず「これさえ持てば外出できる」というセットにして、玄関近くにまとめておきましょう。
カテゴリー2:絶望を癒やす「サバイバル食料」セット(補給編)
あの日、僕の冷蔵庫にあったのは賞味期限切れの納豆だけでした。 高熱時は「噛む」ことすら面倒になります。以下の「飲める」セットを、クローゼットの奥に「病気専用」として封印しておいてください。
1. 経口補水液(OS-1など)2本
これは飲み物ではなく「点滴」だと思ってください。ただの水では補えない電解質を、迷走する体に流し込みます。
- まよいの教訓: 味が「美味しい」と感じる時は脱水症状のサイン。あの日、僕はこれを「神の水」だと思いました。
2. ウィダーインゼリー的なやつ(3個以上)
食欲がなくても、薬を飲むために胃に何か入れる必要があります。パウチ型のゼリーは、横になったままでも飲める「怠惰と合理の結晶」です。
3. レトルトのお粥と「アイスの実」
お粥は言わずもがなですが、意外と重要なのが「アイスの実」や「シャーベット」です。 喉が焼けるように痛いとき、あのアイスの冷たさは救いです。第3位に挙げた「スイカバー」でもいいですが、寝込んだ時は一口サイズの「アイスの実」の方が、布団を汚さず、行き当たりばったりな食べ方をしても安全です。
カテゴリー3:意識を繋ぎ止める「ケア用品」セット(環境編)
一人暮らしの部屋を「野戦病院」に変えるためのツールです。
1. 冷却シート(多めに)
おでこ、脇の下、首筋。40度の熱は、これらを総動員して冷やさないと、脳みそが沸騰します。「まよい」という名前を忘れない程度に冷やし続けましょう。
2. 予備のパジャマとタオル(3セット)
高熱が出ると、信じられない量の汗をかきます。着替えるだけで体感温度が下がり、少しだけ人間としての尊厳を取り戻せます。
- 教訓: 洗濯機を回す体力はないので、とにかく「替え」を枕元に積んでおくことが重要です。
3. 1メートル以上の充電ケーブル
ベッドの上から一歩も動けなくなるため、コンセントから離れた場所でもスマホが充電できる長いケーブルは必須です。外部との唯一の繋がり(あるいは暇つぶし)を絶やしてはいけません。
結びに:備えあれば、迷いなし
大学病院でのあの敗北の日、僕はフラフラになりながら「誰か助けてくれ」と心の中で叫んでいました。 でも、本当に僕を助けてくれるのは、遠くの誰かではなく、**「元気だった時の自分が用意しておいた、このサバイバルセット」**だったのです。
「試行錯誤」は、現場でやるから面白い。 でも、命に関わる試行錯誤は、あの日の一回だけで十分です。
皆さんも、今すぐコンビニかドラッグストアに「寄り道」して、このセットを揃えてみませんか? 使う日が来ないのが一番ですが、クローゼットにこれが眠っていると思うだけで、一人暮らしの夜が少しだけ心強くなるはずです。
さて、僕も古い経口補水液の期限をチェックして、新しい「備え」に入れ替えておこうと思います。
次は、このセットを収納するための「最強の100均ボックス作り」で試行錯誤してみようかな。

